【すべて忘れてしまうから】あらすじ要約・ネタバレ・考察・読書感想文・レビュー(著:燃え殻)
「すべて忘れてしまうから」というタイトルを見たとき、どこか救われるような気持ちになりませんか? この本は、著者・燃え殻さんが週刊誌に綴った50のエピソードをまとめたエッセイ集です。日常の中で感じた思い、家族や友人との記憶、仕事での出来事など、誰もが共感できる瞬間が優しい言葉で綴られています。
読んでいると、まるで古い友人と静かな夜に語り合っているような気持ちになります。派手な出来事が書かれているわけではありません。けれど、そのささやかなエピソードの一つひとつが、不思議と心に残るのです。疲れたとき、人生に少し迷ったとき、そっと寄り添ってくれる「心の点滴」のような一冊だと感じました。
「すべて忘れてしまうから」はどんな本なのか?
燃え殻さんが週刊SPA!に連載していたエッセイが一冊にまとまった作品です。2020年に単行本が発売され、その後文庫化もされました。2023年にはDisney+でドラマ化され、阿部寛さんが主演を務めたことでも注目を集めています。
1. 心に寄り添う50の記憶の物語
全部で50のエピソードが収められています。それぞれが3〜4ページほどの短い文章なので、どこから読み始めても大丈夫です。ちょっとした空き時間に一話だけ読むこともできますし、一気に読み進めることもできます。どのエピソードにも、ちゃんとしたオチや余韻があるのが特徴的です。
読んでいると、くすぐったいような懐かしさを感じます。自分の記憶と重なる瞬間があったり、忘れていた感情を思い出したりするのです。派手な展開があるわけではありません。けれど、だからこそ心に染み込んでくる言葉がたくさんあります。
2. 週刊誌の連載から生まれたエッセイ
この本は、週刊SPA!という雑誌に2018年9月から2021年1月まで連載されていたものです。雑誌の連載だからこそ、リアルタイムの空気感が感じられます。特にコロナ禍の話も出てきて、あの時期の閉塞感や不安が文章から伝わってきました。
週刊誌という形式だったおかげで、読みやすい長さに整っているのもいいところです。一つのエピソードが完結しているので、読者を飽きさせません。連載を楽しみに待っていた読者も多かったのではないでしょうか。
3. Disney+でドラマ化されて注目された
2023年には、この作品がDisney+で実写ドラマ化されました。主演は阿部寛さんです。原作のエッセイの世界観を映像で表現するのは難しいと思いますが、多くの人がこの作品に触れるきっかけになったのは間違いありません。
ドラマを見てから原作を読む人も、原作を読んでからドラマを見る人も、それぞれの楽しみ方があるでしょう。文章だからこそ伝わる繊細な感情もあります。ぜひ両方に触れてみてほしいです。
4. 本の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書籍名 | すべて忘れてしまうから |
| 著者 | 燃え殻 |
| 発売日 | 2020年7月24日(単行本)/2022年7月28日(文庫版) |
| 出版社 | 扶桑社(単行本)/新潮社(文庫版) |
| ページ数 | 221ページ |
| 形式 | エッセイ集(全50話) |
著者・燃え殻さんはどんな人?
燃え殻さんは、1973年に神奈川県横浜市で生まれました。独特の文体と、心に寄り添う言葉選びで多くの読者を魅了している作家です。
1. テレビ美術の仕事をしながら小説家デビュー
もともとはテレビの美術制作会社で働いていた燃え殻さん。小道具を作る仕事をしながら、文章を書き続けていたそうです。そして2017年に『ボクたちはみんな大人になれなかった』でデビューし、この作品がベストセラーになりました。
会社員として働きながら作家になったという経歴が、彼の文章に独特のリアリティを与えています。会社の人間関係や仕事の疲れ、日常のささやかな喜びなど、多くの人が共感できるテーマを扱っているのです。
2. いじめや精神疾患を経験した過去
燃え殻さんは、小学生時代に脱毛症になり、いじめを受けた経験があります。また、大人になってからも精神疾患で休職した時期があったそうです。そうした経験が、彼の文章に深みと優しさを与えているのだと感じます。
傷を抱えながら生きてきたからこそ、他人の痛みに寄り添える。燃え殻さんの文章には、そんな温かさがあります。完璧な人生を送ってきた人の言葉ではなく、傷つきながらも歩き続けてきた人の言葉だからこそ、心に響くのでしょう。
3. 代表作と作品の傾向
デビュー作『ボクたちはみんな大人になれなかった』のほかにも、『これはただの夏』『湯布院奇行』『ブルー ハワイ』など、多くの作品を発表しています。どの作品にも共通しているのは、叙情的で哀愁が漂う文体です。
燃え殻さんの文章は、派手ではありません。けれど、読んでいると不思議と心が落ち着きます。時にはユーモアを交えた自虐ネタもあって、クスリと笑えることもあります。何冊読んでも心地よい、そんな文章を書く作家です。
こんな人におすすめしたい!
この本は、特定の人だけに向けられたものではありません。けれど、特に響く人はいると思います。
1. 毎日に疲れてしまった人
仕事や人間関係で心が疲れている人には、ぜひ手に取ってほしいです。燃え殻さんの文章は、頑張れと励ますのではなく、そっと寄り添ってくれます。「逃げてもいい」「完璧じゃなくていい」というメッセージが、随所に込められているのです。
この世界は誰が抜けても大丈夫だという言葉に、救われる人もいるはずです。潰れるまで我慢する必要なんてない。心が壊れる前に、人は逃げていい。そう言ってもらえると、少し楽になれるのではないでしょうか。
2. 日常の中に意味を見出したい人
特別な出来事がなくても、日常の中には意味があります。燃え殻さんのエッセイを読むと、そのことに気づかされます。些細な出来事が、実はとても大切だったのだと思えるのです。
朝のコーヒーの香り、友人との何気ない会話、夕暮れ時の空の色。そうした小さなことに目を向けることが、人生を豊かにするのかもしれません。この本は、そんなことを静かに教えてくれます。
3. 優しい文章に触れたい人
世の中には、強い言葉で訴えかけてくる本もたくさんあります。けれど時には、優しい言葉に包まれたいこともあるでしょう。燃え殻さんの文章は、まさにそんな優しさに満ちています。
読んでいると、心がほぐれていく感覚があります。緊張していた肩の力が抜けて、深く息ができるようになる。そんな体験をさせてくれる本です。
4. エッセイをあまり読んだことがない人
エッセイ初心者にもおすすめです。一つひとつのエピソードが短いので、読書に慣れていない人でも読みやすいでしょう。難しい言葉も使われていませんし、構えずに読めます。
エッセイの入門書として手に取って、そこから燃え殻さんの他の作品や、他の作家のエッセイへと世界を広げていくのもいいかもしれません。きっと、読書の新しい楽しみ方が見つかるはずです。
タイトルに込められた意味
「すべて忘れてしまうから」というタイトルには、深い意味が込められています。
1. 大槻ケンヂさんからもらった言葉
このタイトルは、ミュージシャンの大槻ケンヂさんから燃え殻さんがもらった言葉に由来しています。「いいことも悪いことも、すべてみんな忘れちゃうから大丈夫だよ」という言葉です。悩んでいるときに、こんなふうに言ってもらえたら救われますよね。
人は記憶を美化するし、嫌なことは忘れていく生き物です。だから、今抱えている悩みも、いつかは薄れていくのかもしれません。そう思うと、少しだけ楽になれます。
2. 「忘れること」がもつ救い
忘れることは、決して悪いことではありません。むしろ、忘れられるからこそ人は生きていけるのです。すべてを鮮明に覚えていたら、辛い記憶に押しつぶされてしまうでしょう。
けれど同時に、大切な思い出も忘れていってしまう。その儚さが、この本のテーマになっています。だからこそ、今この瞬間を大切にしたい。そんな思いが、タイトルからも伝わってきます。
どんなことが書かれているのか?(内容紹介)
50のエピソードには、さまざまな思い出が綴られています。どれも燃え殻さんの個人的な体験ですが、多くの人が共感できる内容です。
1. 家族との温かくて切ない思い出
祖父や両親との思い出が、いくつも登場します。特に印象的なのは、「偉そうにするなよ。疲れるから」という祖父の言葉です。謙虚に生きることの大切さを、静かに教えてくれます。
家族との記憶は、時に温かく、時に切ないものです。燃え殻さんの文章を読んでいると、自分の家族のことも思い出します。当たり前のように過ごしていた日々が、実はとても貴重だったのだと気づかされるのです。
2. 恋人や友人とのエピソード
恋愛の話や友人との思い出も出てきます。頻尿のエピソードなど、自虐的なユーモアを交えた話もあって、クスリと笑えます。完璧な人間なんていないのだと、改めて思わされます。
友人との会話、恋人と過ごした夜、すれ違ってしまった関係。そうした人間関係の機微が、丁寧に描かれています。誰もが経験したことのあるような、けれど言葉にするのは難しい感情を、燃え殻さんは見事に表現しているのです。
3. 仕事での出来事や心の葛藤
会社員として働いていた経験も、エッセイの中に登場します。精神疾患で休職したときに、社長から言われた「『とりあえず』を心がけてみろ」という言葉は、多くの人に響くはずです。
完璧を求めすぎて疲れてしまうこと、ありますよね。「とりあえず」でいい。そう思えると、少し肩の力が抜けます。仕事で悩んでいる人には、特に読んでほしいエピソードです。
4. 全50話の断片的な記憶たち
どのエピソードも、人生の一コマを切り取ったような作りになっています。大きな物語があるわけではありません。けれど、その断片的な記憶の集まりが、一つの人生を形作っているのだと感じます。
些細な出来事かもしれません。けれど、その一つひとつが、燃え殻さんという人間を作ってきたのです。そして、私たちの人生も同じなのだと気づかされます。
読んでみた感想とレビュー
実際に読んでみて、心の奥深くまで染み込んでくるような感覚がありました。
1. 心の底まで沁みわたるエッセイだった
一つひとつの言葉が、静かに心に届きます。派手な表現はないのに、不思議と印象に残るのです。読み終わった後も、ずっと心の中に残り続ける言葉がいくつもありました。
「心の点滴」という表現がぴったりです。疲れた心に、じわじわと栄養が行き渡っていく感じ。急激に元気になるわけではないけれど、確実に回復していく。そんな読書体験でした。
2. 何度も読み返したくなる不思議な魅力
一度読んだだけでは終わらない本です。時間を置いて、また読みたくなる。そして読み返すたびに、新しい発見があります。自分の状況が変わっていると、同じ文章なのに響き方が違うのです。
枕元に置いておいて、眠れない夜に一話だけ読む。そんな使い方もできます。いつでも寄り添ってくれる、心のお守りのような本だと感じました。
3. 自分の感情と向き合うきっかけになる
燃え殻さんの文章を読んでいると、自分の心の中を覗き込むような感覚になります。普段は蓋をしている感情に、気づかされることもあります。それは時に辛いことかもしれません。けれど、向き合うことで前に進めることもあるのです。
自分の感情を言葉にすることは難しいものです。けれど、燃え殻さんの文章を読んでいると、「そう、こういう気持ちだったんだ」と腑に落ちる瞬間があります。それは、とても貴重な体験です。
4. 「心の点滴」のような存在
疲れたとき、落ち込んだとき、何もかも嫌になったとき。そんなときに、この本は優しく寄り添ってくれます。無理に励ますのではなく、ただそこにいてくれる。そんな存在です。
点滴のように、じっくりと時間をかけて心に染み込んでいく。読んですぐに元気になるわけではないかもしれません。けれど、確実に心が満たされていく感覚があります。
特に印象に残った3つのエピソード
50のエピソードの中でも、特に心に残ったものを紹介します。
1. 「偉そうにするなよ。疲れるから」祖父の生き方
燃え殻さんの祖父が言った言葉です。「いいか、絶対に偉そうにするなよ。疲れるからな」。シンプルな言葉ですが、深い意味があります。
承認欲求を満たそうとすること、他人からよく見られようとすること。そうした行動は、自分自身を疲れさせます。祖父は、そのことを知っていたのでしょう。謙虚に、自然体で生きることの大切さを教えてくれるエピソードです。
偉ぶることで得られるものよりも、失うもののほうが大きいのかもしれません。この言葉を胸に刻んでおきたいと思いました。
2. 「MTVでも、見ていけよ」幸せの本当の意味
一番幸せだった瞬間は何かという問いに対して、燃え殻さんはある夜のことを思い出します。セックスしなくても幸せな夜があったという話です。
幸せは、何かを得ることだけではないのです。誰かと一緒にMTVを見ている、ただそれだけの時間が幸せだったりします。資本主義の中で、私たちは「もっと、もっと」と求めすぎているのかもしれません。
本当の幸せは、もっと身近なところにある。そのことを、静かに教えてくれるエピソードでした。
3. 「生きていると全部が、元には戻らない」傷を抱えて生きること
傷を抱えながら生きることについてのエピソードです。人生は、ままならないことの連続です。不条理な出来事も起こります。けれど燃え殻さんは、「これは、いつかネタになる」と思うのだそうです。
すべてが元に戻らないからこそ、今を大切にする。傷があってもいい、完璧じゃなくてもいい。そう思えると、生きることが少し楽になります。この言葉に救われる人は多いはずです。
この本から学べること・感じられること
エッセイなので、教訓めいたことが書かれているわけではありません。けれど、読んでいると自然と大切なことに気づかされます。
1. 謙虚でいることの大切さ
祖父の「偉そうにするなよ。疲れるから」という言葉が象徴的です。謙虚でいることは、他人のためだけではなく、自分のためでもあるのです。
背伸びをして疲れるよりも、自然体でいるほうがずっと楽です。そして、謙虚な人のほうが、周りから愛されます。この本を読んで、改めてそのことを感じました。
2. 資本主義の中で見失いがちな幸せ
「もっと稼がなきゃ」「もっと成功しなきゃ」と思ってしまいがちです。けれど、本当の幸せは、もっとシンプルなところにあるのかもしれません。
誰かと一緒にテレビを見る時間、温かい食事、静かな夜。そうした何気ない日常こそが、実は幸せの正体なのです。燃え殻さんのエッセイは、そのことを思い出させてくれます。
3. 傷と一緒に生きていく覚悟
誰もが、心に傷を抱えて生きています。その傷は、完全には消えません。けれど、傷があるからこそ、他人の痛みがわかることもあります。
傷を隠そうとするのではなく、一緒に生きていく。そんな覚悟が、この本から感じられます。完璧じゃない自分を受け入れることが、生きることなのかもしれません。
4. 「とりあえず」という優しい考え方
完璧を求めすぎて疲れてしまうこと、ありますよね。そんなときは「とりあえず」でいいのです。今日一日、とりあえず生きてみる。それで十分なのかもしれません。
「とりあえず」は、諦めではありません。自分に優しくするための、魔法の言葉です。この言葉を胸に、肩の力を抜いて生きていけたらと思いました。
読書感想文を書くときのヒント
学校の課題などで、この本の読書感想文を書く人もいるかもしれません。そんなときのヒントをいくつか紹介します。
1. 自分の心に響いたエピソードを選ぶ
50のエピソードすべてについて書く必要はありません。自分が一番心を動かされたエピソードを一つか二つ選びましょう。どのエピソードを選ぶかで、その人の個性が出ます。
「このエピソードが印象に残った」と素直に書けば大丈夫です。感想文に正解はありません。自分の正直な気持ちを書くことが、一番大切です。
2. なぜそのエピソードが印象に残ったのか考える
ただ「印象に残った」と書くだけでは、感想文として薄くなってしまいます。なぜ印象に残ったのか、理由を考えてみましょう。
自分の価値観に合っていたから、新しい視点をもらえたから、共感できたから。理由はさまざまです。自分の心と対話しながら、理由を探ってみてください。
3. 自分の経験と重ね合わせて書く
燃え殻さんのエピソードと、自分の経験を重ねてみるといいでしょう。似たような体験はありませんでしたか? あるいは、全く違う経験だったからこそ、新鮮に感じたのかもしれません。
自分の話を織り交ぜることで、感想文に深みが出ます。そして、自分自身のことを見つめ直すきっかけにもなります。
4. 読む前と読んだ後の気持ちの変化を書く
この本を読む前と読んだ後で、何か変わったことはありますか? 考え方が変わった、気持ちが楽になった、新しい視点を得られた。そうした変化を書いてみましょう。
小さな変化でもいいのです。むしろ、小さな変化のほうが、リアルで説得力があります。自分の心の動きを、丁寧に言葉にしてみてください。
燃え殻さんが伝えたかったメッセージ
エッセイなので、明確なメッセージがあるわけではありません。けれど、文章の行間から、燃え殻さんの思いが伝わってきます。
1. 完璧じゃなくていい、とりあえずでいい
何度も出てくるテーマです。完璧を目指して疲れ果てるよりも、「とりあえず」でいいから続けること。それが大切なのだと、燃え殻さんは伝えています。
完璧主義は、自分を追い込みます。けれど、「とりあえず」という言葉を持っていると、少し楽になれます。この本は、そんな逃げ道を示してくれているのです。
2. 誰もが心に傷を抱えて生きている
燃え殻さん自身が、いじめや精神疾患を経験しています。だからこそ、傷を抱えて生きることの辛さを知っています。そして同時に、傷と一緒に生きていく方法も知っているのです。
一人じゃない。誰もが何かしらの傷を持っている。そう思えると、少し孤独が和らぎます。この本は、そんな連帯感を感じさせてくれます。
3. 忘れてしまうからこそ、今を大切に
タイトルにもなっている「すべて忘れてしまうから」というテーマです。どんなに大切な記憶も、いつかは薄れていきます。だからこそ、今この瞬間を大切にしたい。
忘れることは悲しいことかもしれません。けれど同時に、忘れられるから人は生きていけるのです。その両面を、燃え殻さんは静かに描いています。
4. 小さな日常にこそ意味がある
派手な出来事がなくても、日常には意味があります。むしろ、何気ない日々の積み重ねこそが、人生なのです。そのことを、この本は教えてくれます。
特別なことは起こらなくていい。ただ、今日という一日を生きる。それで十分なのだと、燃え殻さんは伝えているように感じました。
なぜこの本を読んだ方が良いのか
たくさんの本がある中で、なぜこの本をおすすめするのか。その理由を最後にまとめておきます。
1. 疲れた心を優しく癒してくれる
現代社会は、疲れることばかりです。仕事、人間関係、SNS。常に何かに追われている感じがします。そんなときに、この本は静かに寄り添ってくれます。
無理に元気にさせようとしません。ただ、そこにいてくれる。それだけで、心が少し軽くなります。疲れている人には、本当におすすめです。
2. 生きる上での大切なことを思い出させてくれる
忙しい日々の中で、忘れてしまっていたことがあります。謙虚でいること、小さな幸せに気づくこと、自分に優しくすること。この本は、そうした大切なことを思い出させてくれます。
人生の指南書というわけではありません。けれど、生きるヒントがたくさん詰まっています。読むたびに、新しい気づきがあるはずです。
3. 自分だけじゃないと思える安心感
悩んでいるのは自分だけじゃない。傷を抱えているのも自分だけじゃない。この本を読むと、そんな安心感を得られます。
孤独を感じているとき、この本は友達のような存在になってくれます。言葉にできない気持ちを、代わりに表現してくれているような感覚があるのです。
4. いつでも読み返せる心のお守りになる
一度読んで終わりではなく、何度も読み返したくなる本です。人生の節目節目で、違う読み方ができるでしょう。ずっと手元に置いておきたい、そんな一冊です。
辛いとき、嬉しいとき、何も感じないとき。どんなときでも、この本はあなたを受け入れてくれます。心のお守りとして、ぜひ手に取ってみてください。
おわりに
「すべて忘れてしまうから」は、派手さはないけれど、心の奥深くに届くエッセイ集です。燃え殻さんの優しい言葉が、疲れた心を癒してくれます。読み終わった後も、ずっと心の中に残り続ける作品でした。
この本を読んで、もっと燃え殻さんの世界に触れたいと思ったら、他の作品も読んでみてください。きっと、言葉の持つ力を改めて感じられるはずです。そして、自分の日常も少し違って見えてくるかもしれません。忘れてしまう前に、今この瞬間を大切に生きていきたいですね。
